騒音トラブルを防止するため、人がうるさいと感じる騒音レベルをおさえておこう

サンテレビ「アサスマ! 」で防音工事の匠が紹介されました!

近隣に住む方との関係を良好に保ち続けるためには騒音に注意しなければいけません。特に昨今では、マンションなどの集合住宅に住む方が増えている、戸建てでも家と家の距離が近くなっていることから、ちょっとした生活音を原因として騒音トラブルに発展することが増えていると言われているのです。集合住宅で生活している場合、部屋の中を歩いているだけで、階下の方から足音に関する苦情が出てしまう…と言ったことも考えられるのです。

ただ、騒音トラブルを防止するため、音に注意しなければならないと言われるものの、どの程度の音であれば他人にとって騒音にならないのかは、いまいち判断できない…という方が多いのではないでしょうか?音は、人によって感じ方が異なりますし、同じ音であっても聞いている時の状況によって「うるさい」と「美しい音色だ」と正反対な印象を受けてしまうこともあるのです。自分では他人に迷惑になるような大きな音を出しているつもりがなくても、近隣に住む方が「うるさい」と感じてしまうと、それは騒音以外の何物ではもないのです。

そのため、人々の生活空間が近くなった昨今では、騒音を客観的に評価する『騒音レベル』という考え方が非常に重要視されるようになっています。環境省などからも、良好な生活環境を維持するための目標値が公表されていますし、今の時代、騒音レベルの知識については誰もが抑えておくべきものと言えるでしょう。
そこでこの記事では、人がうるさいと感じる音のレベルがどの程度のものなのかについて解説します。

集合住宅のトラブルは『騒音』がNo1!

マンションやアパートなどの集合住宅では、多様な生活習慣を持った方が非常に近い場所で生活することになります。各家庭の生活空間は、壁1枚、もしくは床1枚で隔てられているだけなので、本当に些細なことが原因となり隣人トラブルに発展することがあるのです。そして、昨今の集合住宅における隣人トラブルでは、『騒音』を原因として隣人同士がもめてしまう…というケースが増加していると言われているのです。

実際に、国土交通省が定期的に実施しているマンション総合調査のデータを確認してみても、「居住者間で発生したマナーに関するトラブル」の原因として、騒音が原因となった事例が年々増加しているのです。以下は、平成30年度版のトラブル原因です。

  • 第1位 生活音(38.0%)
  • 第2位 違法駐車(28.1%)
  • 第3位 ペット飼育(18.1%)
  • 第4位 共用部分への私物の放置(15.1%)
  • 第5位 バルコニーの使用方法(12.9%)

マンションにおける居住者間トラブルの原因としては、長年「違法駐車」が第一位にランクしていました。前回の平成25年度調査においても、僅差で違法駐車が1位だったのですが、平成30年度調査では、とうとう騒音が居住者間トラブルの原因としてナンバーワンになっているのです。因みに、第3位のペット飼育についても、足音や鳴き声を原因にトラブルになっているケースがあると考えられますし、建物内で音を原因として隣人トラブルに発展しているケースはもっと多いと考えられるでしょう。

日常生活上の生活音の難しさは、騒音源になっている方が、自分が音を出しているつもりが一切ない点にあります。人が生活する限りは、何らかの音がどうしても生じてしまうものですし、気を付けていても神経質な方が近く人住んでいると苦情が出てしまうことも考えられるのです。
そのため、こういった音を原因としたトラブルを防止するためには、他人を不快にさせてしまう騒音がどのような物なのかをあらかじめ知っておき、その音を生じさせる可能性がある場合は、何らかの対策を施さなければならないと全員が知識として持っておくことが大切になるのです。

次項で、騒音レベルごとの音の感じ方を紹介するので、ぜひ押さえておきましょう。

騒音レベルについて

それではここからは、本題である騒音レベルの基礎知識について解説していきます。

騒音というものは、人が聞いていて「騒々しい」「不快だ」と感じてしまう音の総称です。先程も紹介した通り、音は、人によって感じ方が異なりますし、また状況によって同じ音でも受け取り方が異なるため、何が騒音に当たるのかは人や状況によって変わってしまうというのが非常に難しい点です。ただ、騒音に対する基準のような物を作っておかなければ、「自分は気にならない!」などと主張し、際限なく大きな音を出してしまう人がいないとも限らないため、騒音の基準となる騒音レベルというものが作られているのです。

騒音レベルとは、騒音の大きさを客観的に表したもので、『dB(デシベル)』という単位で表されています。そして、この騒音の値については、騒音計と呼ばれる機械を使うことで数値化することができるのです。ちなみに、防音工事でも、どの程度のレベルまで音漏れを防げるようになったのかを示すための指標などとして使われます。

この騒音レベルでは、日常生活の中に存在するさまざまな音をいくつかのレベルに分けていて、騒音トラブルを防止するための指標にもなっているのです。以下で、音の大きさごとに、どのような音なのかを分かりやすく紹介します。

騒音レベル:20~30dB(人の耳ではほとんど音が聞こえない程度)

「20~30dB」に関しては、無音とまでは言わないものの、人の耳で聞いたときには「ほとんど音が聞こえない」といったレベルの大きさとなります。

わかりやすい例で言うと、深夜の郊外の静けさや木の葉は触れ合う音、人のささやき声などが、この騒音レベルに該当すると考えてください。

日常生活上で、この程度の騒音レベルの音を出しても、近隣の方とのトラブルになることはまず無いでしょう。

騒音レベル:40~50dB(日常生活上に良くある音の大きさ)

次は「40~50dB」程度の音です。これは、これは人が日常生活を進めるうえでよくある大きさの音と言えます。普段の生活の中で、皆さんが聞いたり発したりするような、非常に一般的な音のレベルであり、基本的にはこのレベルまでが、音によるストレスをあまり感じないとされています。

分かりやすい例をあげると、街中や閑静な住宅街の昼間、図書館などで感じる音が40dB程度で、人が普通の会話をする、家庭用クーラーの駆動音、換気扇などが発する音が50dB程度と言われています。この程度の音であれば、聞こえていたとしても特に気にならないという人が多いことでしょう。

ただ、先ほども紹介した通り、音は耳にした人の状況によって、受け取り方が変わってしまうという点に注意が必要です。音を受け取る方が「何をしているのか?」といった人の環境によって適正な音のレベルが変わってしまいます。例えば、人が寝静まるような深夜帯になると、静かな環境を求める方が多いため、50dB程度の音でもストレスを感じてしまうという方が多いはずです。一般的には、室内にいる人が騒音と感じるレベルが50dB以上とされているのですが、リビングや寝室でゆっくり過ごしているという状況なら、40dB以下が望ましいと言われています。昼間と夜間では許容される音の大きさが大きく変わるという点はおさえておきましょう。

騒音レベル:60~70dB(人が「うるさい」と感じる音になります)

騒音のレベルが「60~70dB」程度までになると、ほとんどの方は「うるさい…」と感じてしまうことになります。つまり、隣人間の騒音トラブルを防止するには、このレベルの音から注意しておく必要があるということです。

具体的な例をあげると、洗濯機やテレビ、トイレを流す際の音などが60dB程度と言われています。さらに、人が極端に多い街中や一般的な掃除機の稼働音が70dB程度の音量で、このレベルになると通常の声の大きさでは会話が難しくなります。人と話す際は、大きな声を張り上げる必要が出てくるレベルなので、多くの方は「迷惑だな」と感じてしまうのです。集合住宅では、深夜帯に掃除機をかけることや洗濯機を回すのを控えるように注意書きが良くされていますが、これは多くの方が騒音と感じるレベルの音の大きさだからですね。

騒音レベル:80~90dB 確実にトラブルになるレベルの音

「80~90dB」程度の音になると、人は確実に「うるさい」と不快に思ってしまう音レベルです。そのため、集合住宅内でこのレベルの音を出すと、昼夜関係なくほぼ間違いなく騒音苦情などのトラブルにに発展してしまうことでしょう。

80dBの音というのは、地下鉄の車内やパチンコ屋の店内と同等レベルの騒音値となります。つまり、集合住宅内でこのレベルの音を生じさせると、自宅にいるのに地下鉄の車内レベルの騒音が届いているということなのです。このような状況になれば、ほとんどの方が苦情をいれるのではないでしょうか?
ちなみに、ピアノなどの楽器の演奏音は、このレベルの音量となります。自宅で楽器の演奏を考えた時には、防音室が必須と言われている理由が良く分かるはずです。

80~90dBもの大きな音は、普通に生活している限り、気付かずに生じるような事はありません。楽器の演奏や室内でペットを飼育するなど、音が生じる原因が必ずあるため、そのような場合は専門業者に依頼して防音対策を実施しなければならないと考えてください。

まとめ

今回は、近隣の方との騒音トラブルを防止するため、皆さんがおさえておきたい「どのレベルの音が騒音と受け取られるのか?」の目安となる騒音レベルについて解説しました。

人々の生活空間が近くなっている昨今では、誰でも日常生活を進めていく上で生じさせてしまう程度の生活音が原因で騒音トラブルに発展するということが増えています。この問題については、騒音源となっている方が「誰かに迷惑をかけている」と言うことに気付けないため、問題を解決することが非常に難しいです。楽器の演奏やカラオケなど、大きな音を生じさせているのであれば、苦情への対処も簡単なのですが、普通に生活しているだけなのに騒音に対する苦情が出ると「何を見直せば良いのか?」が判断できないのです。

記事内では、どのレベルの音が騒音と受け取られやすいのかを紹介しているので、本当に自分が生じさせている音が騒音に当たるのか確認してみると良いでしょう。

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スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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