楽器の音の大きさを知れば、防音室の必要性が分かる!

サンテレビ「アサスマ! 」で防音工事の匠が紹介されました!

自宅で楽器の演奏を検討している場合には、近隣に住む方に演奏音で迷惑をかけないようにするため、高性能な防音室を用意しなければならないという話を耳にすることがあると思います。実際に、楽器の演奏などを生業にしている方など、自宅でも楽器の練習場所を確保しなければならないという方の場合、我々のような専門業者に依頼して、本格的な防音室を用意するのが当たり前と言えます。

ただ、専門業者に依頼して、自宅に防音室を作る場合には、多額のコストがかかってしまうことになるため、「本当に防音室を用意しなければならないのだろうか?」といった点に疑問を持つ方も少なくないようです。楽器用の防音室は、6畳程度の部屋に防音工事を施す場合で、最低でも200万円程度の費用が掛かると言われていますし、自宅での楽器の演奏が必要だとは言え、気軽に決断できるような工事ではありません。そのため、楽器を習い始めたばかりという方の中には、「昼間の演奏なら苦情は出ないのではないか?」「お隣の家とはそれなりに距離が離れているし大丈夫なのでは?」と、勝手な考えを持ってしまい、防音室を用意しないという選択をする方も多いのです。

最初に行っておきますが、楽器が生じさせる音というのは、皆さんが考えている以上の大きな音となります。また、演奏会などで聞く場合は「美しい音色」と感じるような楽器の音でも、時と場合によっては騒音と受け取られることがあるということを忘れないようにしなければならないのです。そこでこの記事では、楽器用防音室の必要性を理解していただくためにも、楽器が生じさせる音の大きさについて解説します。

そもそもの騒音の基準をおさえておこう

私たちが日常生活を進める際には、常に何らかの音に囲まれていると言っても良いです。人は、普通に生活をしているだけでさまざまな音を生じさせてしまいますし、人の周りには本当に多くの音が存在しているのです。誰でも完全に無音の状態で生き続けることなどできませんし、逆にある程度の音に囲まれている方が落ち着くと感じる方までいるのではないでしょうか?

ただ、さまざまな音に囲まれている状況だとしても、度を越して大きな音が生じている場合、人は「うるさい」と感じてしまうものです。もちろん、状況によって「うるさい」と感じる音の大きさは変わりますが、隣人との関係を良好に保つためには、どのような大きさの音が騒音と受け取られるのかを知っておいた方が良いと言えるのです。そして、人が生活する際、周囲に存在する音については、騒音レベルというものが設けられているので、それをあらかじめ知識として知っておくことで、騒音トラブルを未然に防止できる可能性が高くなるのです。

以下に、私たちの周りに存在する音が、どの程度の音量なのか、分かりやすくご紹介してみます。

  • 30dB(デシベル)・・・郊外の深夜・ささやき声
  • 40dB・・・市内の深夜・図書館・静かな住宅地の昼
  • 50dB・・・静かな事務所・家庭用クーラー(室外機)
  • 60dB・・・静かな乗用車・普通の会話・洗濯機(1m)・掃除機(1m)・テレビ(1m)・トイレ(洗浄音)
  • 70dB・・・騒々しい事務所の中・騒々しい街頭・セミの鳴き声(2m)
  • 80dB・・・地下鉄の車内・電車の車内
  • 90dB・・・犬の鳴き声(5m)・騒々しい工場の中・カラオケ(店内中央)
  • 100dB・・・電車が通るときのガード下
  • 110dB・・・自動車のクラクション(2m)
  • 120~dB・・・ジェット(飛行機)エンジンの近く、落雷(至近距離)

音の大きさは「dB(デシベル)」という単位で表されています。テレビのバラエティ番組などで音量を計測する機械などが登場することもあるので、聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか?

そして、私たちの身近にある音の大きさは、上記のような感じになっています。人がうるさいと感じるレベルの音量は50dB程度からとされているのですが、音は人や状況によって感じ方が異なるので、50dB以上の音を出すと即座に騒音トラブルになるというわけではありません。例えば、騒音が多い昼間であれば50dB程度の音は周囲の音に紛れて目立たなくなります。しかし、周囲が寝静まった深夜帯になると、50dB程度の音でも目立ってしまうので、エアコンの室外機の音で騒音トラブルが発生したりするのです。

「どの程度の音が問題になるのか?」については、お隣さんとの距離や関係値などによっても変わるため、明確な数値を示すことはなかなか難しいです。しかし、一般的には60dB以上の音を継続的に生じさせるといった場合、昼間でも苦情に繋がりやすくなると言われています。

楽器の音量をランキング形式でご紹介!

それでは、楽器が生じさせる音の大きさについて、ランキング形式でご紹介していきましょう。下で紹介する楽器の音量については、先ほど紹介した日常生活の中にある騒音と比較すると、どのような音に該当するのかを知っておけば、なぜ防音室が必要とされているのかが良く分かると思います。

6~10位までの楽器をまとめて紹介

まずは、6~10位までの楽器をまとめてご紹介します。なお、この段階で、既にかなり大きな音量となるので注意しましょう。

  • 10位 チェロ・・・最大音量87dB
    第10位は、弦楽器のチェロです。チェロは、ヴァイオリン属の中では低音域を担当する大型の楽器で、演奏した時の騒音レベルは、騒々しい工場やカラオケ店並みの音量となります。約90dBは、第10位にランクインするレベルなのですが、この段階でも既にかなり大きな音になるということがよくわかっていただけると思います。お隣の家から、工場レベルの大きな音が聞こえてくると、苦情の一つも言いたくなるはずです。
  • 9位 ヴァイオリン、ギター・・・最大音量90dB
    第9位は、ヴァイオリンやギターと、弦楽器がランクインしています。最大音量については、90dB程度と、チェロを少し上回るといった程度で、工場並みの騒音レベルとなります。因みに、ヴァイオリンの演奏者は、難聴になりやすいと言われているのですが、これは耳のすぐそばに楽器を置いて演奏するため、演奏者の耳への負担が非常に大きいからと考えられます。工場並みの音量となるので、この楽器類も演奏には防音室が必要でしょう。
  • 8位 フルート・・・最大音量92dB
    第8位は管楽器のフルートで、約92dBとなります。繊細で非常に美しい音色が出る楽器というイメージがありますが、フルートも工場レベルの騒音値となるので、十分に騒音トラブルの可能性があります。
  • 7位 チューバ・・・最大音量97dB
    第7位はチューバという楽器です。あまり聞き馴染みがない楽器かもしれませんが、金管楽器で比較的大きな管楽器となります。音量的には、97dB程度の音が出るなど、ほぼ100dBに達するほどの音量となり、近くで演奏されると、音漏れで騒音に感じられてしまいます。防音室を用意しなかった場合、お隣の方は会話の声が聞き取れなくなる可能性まであります。
  • 6位 クラリネット・・・最大音量98dB
    クラリネットは木管楽器に分類される楽器で、これも100dB近い大きな音が生じる楽器となります。木管楽器の中では、音量の幅を最も大きく変えられることが特徴で、オーケストラの中にあっても、音が埋もれることが無いように、大きな音が生じるような構造になっています。

上記のように、6~10位までの楽器であっても、工場騒音レベルの音量が生じます。つまり、防音室などを用意することなく、これらの楽器を演奏することになると、お隣に工場ができたようなものなので、騒音トラブルに発展する可能性が十分にあると言えるのです。

第5位 トロンボーン 最大音量:106dB

第5位からは、いよいよ音量が100dBを超えてきます。

管楽器の中でも大きな音が生じるトロンボーンが第5位に位置していて、約106dBの大音量が出るとされています。このレベルの音となると、電車のガード下にいる時の騒音レベルと超えてしまう訳なので、人は極めてうるさいと感じてしまいます。防音室を用意せずに自宅で演奏すると、近隣の方には多大な迷惑をかけてしまうことでしょう。

第5位 ホルン 最大音量:106dB

ホルンも最大音量が106dBと、トロンボーンと同じ位置にランクインしています。ホルンは、重厚感のある音の響きが特徴で、音が出る部分が横を向いています。そのため、オーケストラの中でも存在感のある楽器になります。

このホルンも、電車のガード下を超えるレベルの音量となるので、自宅で演奏する場合は、しっかりとした防音環境が求められます。

第3位 グランドピアノ 最大音量:107dB

楽器の音量ランキング、第3位に位置するのはグランドピアノです。ピアノは、電子ピアノやアップライトピアノなど、他の種類もあるのですが、グランドピアノは特に大きな音が生じる楽器として有名です。さまざまある楽器の中でも、特に大きい楽器となるので、一般住宅に設置されるケースは少ないですが、自宅でピアノ教室などを運営する場合には、グランドピアノを設置するケースも考えられます。

なお、ピアノから生じる音量については、演奏者の腕前が大きく関係します。最大音量である107dBは、あくまでもプロレベルの腕を持つ方が演奏することを想定しているので、その点は注意しましょう。お子様にピアノを習わせるため、自宅にアップライトピアノを設置するというケースであれば、90dB程度の音量となるはずです。もちろん、この音量でも防音対策は必須です。

第2位 トランペット 最大音量:108dB

第2位は、楽器の中でも特に身近に感じるトランペットです。トランペットは、皆さんのイメージ通り、非常に大きな音が出る楽器として有名です。自宅に防音環境が無い方の場合、河原などに足を運び、そこで練習するといったことも多いようです。

トランペットは110dB近い音量が出る楽器で、これは、近くで車のクラクションを鳴らされているのと同じレベルになります。車のクラクションは、ある程度離れていてもうるさく感じると思いますが、自宅でトランペットを吹くという行為は、これと変わらないレベルと言えるのです。したがって、自宅での演奏を考えている場合は、防音室が必須と考えましょう。

第1位 パーカッション、サックス 最大音量:110dB

第1位は、パーカッションとサックスで、最大音量は110dBを超えるとされています。ちなみに、パーカッションとは、打楽器のことです。オーケストラでは、ティンパニまたはバスドラムのことを指しているのですが、ティンパニのフォルテは、雷鳴のような響きを持っていると言われるなど、楽器の世界でも、特に大きな音が生じることで有名です。

一般住宅で求められる防音室で言えば、ドラム用の防音室もここに入ります。ドラム用の防音室を作る場合、その他の楽器を対象とした防音室よりも費用が掛かるとされているのは、単純に大きな音が生じるのも理由の一つです。他にも、振動対策が必要であるためコストがかかりやすいのですが、非常に大きな音が出る楽器であることは忘れないようにしましょう。

サックスは、管楽器の中でも、特に大きな音が生じるので、自宅で演奏したい場合は、防音室が必須です。

まとめ

今回は、さまざまな楽器の中から、特に大きな音が出る楽器をランキング形式でご紹介しました。

記事内でご紹介した通り、多くの楽器は、それなりの熟練者が演奏した時には、100dB近い大きさの音が生じるため、防音室などを用意しないと、騒音トラブルの原因になってしまいます。

演奏する楽器によって、防音室に求められる性能が変わるので、まずは専門業者に相談してみると良いでしょう。

大阪万博の防音工事 大阪万博の防音工事

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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